私がまだ高校生で進路について悩んでいたとき、漠然とだけど、
クリエイティブな仕事に就きたいと考えていた。
クリエイティブな仕事に就きたいと考えていた。
でも当時まだ高校2年だった私は、どんな職業があるのかに関してはまるで無知で、
クリエイティブな仕事=広告関連のお仕事だと思っていた。
それから大学生になって、少しずつ視野は広がってきたものの、
それでもまだ広い世界の1/10000000の世界も見えていないんだろうなと思う。
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世界には自分の知らない職業が溢れていて、自分はその中のほんのほんの一握りしか見えていない。
だから、今自分が見えている選択肢の中に自分の天職がある確率は、極めて低い。
もしイチローさんみたいに、幼少期から自分の視野の中に天職が入ってる人がいたら、
その人は本当にラッキーな人で、それは奇跡に近い。
だから、自分が本当にやりたいことが、今見えてる選択肢の中にないという状況は、極めて普通のことだと思う。
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まだ本当に自分がやりたいかやりたくないのかわからないうちにゴールを一つに定め、
そこに到達するために計画を立てて実行することばかりを考えていたら、
他の可能性を見落としてしまう危険性がある。
まだよく自分を知っていないうちは、自分の中に大きな方向性だけを持って、
その中を動き回るのがいいと思う。
前に進めば必ず他の選択肢や自分の長所、短所がどんどん明確になってくる。
それに合わせて日々軌道修正をして、ゴールはフレキシブルに変わっていくのが自然だと思う。
例えば、私は一時UXデザイナーとして人を観察したり、websiteをつくってみたり、情報を可視化したりしていた。そこで実際にやってみて、自分はプログラミングの才能はないけど、情報を可視化したり、アイデア発想をするのが得意だということがわかった。
そういうスキルを使える職業というのは別にUXデザイナーだけではない。だから、UXデザイナーになることに固執して、自分の可能性を無意識で狭めるよりも、広い視野をもって常に新しい選択肢を模索していく。遠回りだけど、これが一番大事だと思う。
興味があることを実際してみて、気づきを得て、前に進む。その繰り返し。
周りからブレてると思われても、自分の中でつながりがあれば、全く問題ない。
だんだん天職に近づいていく、自分の感覚を信じるべきだと思う。
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自分の中の大きな方向性とは、言い換えれば自分の本質。
これは私の持論だけど、幸せに生きて行く道というものは、いつも頭じゃなくて心がちゃんとわかっている。それに従っていけば、必ず自分も周りも幸せになるように、人生はできていると思う。
自分が正しい道を進んでいるとき、心は全力でGOという。逆に自分が道から逸れているとき、心は疲れ果てる。何かが違うぞ、と警告を出し続ける。
普段から心の声を意識できていたらいいけど、それができていない場合は、一度自分と向かい合う時間をとることが大事だと思う。自分の”ときめき”に対して「なぜ?」と繰り返し質問することによって、だんだん自分の心が見えてくる。
私はなぜ音楽が好きなのか?
→楽しいから
なぜ楽しいのか?
→音楽は言語を超えて意思疎通できるし、お客さんが笑顔になったら嬉しいから。
なぜ言語を超えて意思疎通したいのか?それは音楽でしかできないことか?
なぜ笑顔になったら嬉しいのか?人を笑顔にするために他に私ができることは?
こんな具合で、深く深く自分を追求していく。5、6回、何故?を自分に繰り返す。
ひたすら絞り込んで、ひとつの要素に落とし込む。それが自分の軸となる。
ちなみにわたしの軸は、楽しい経験をつくりだして、人を笑顔にすること。
この広く深い本質を満たす職種なんてものは、考えれば考えるほど出てくる。もし今存在する職業の中になければ、自分で新しい職を作ってしまえばいい。
だから、自分のやりたいことで食ってける人なんて1%しかいないよ、なんて嘘だと思う。
可能性は1パーセントどころか、無限である。目の前にある真っ白なキャンバスにどういう絵を描くのかは全くもって個人の自由で、だからこそ人生はアートなのだ。
Writer:本城ゆみ
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